物流業界入門

物流業界の基礎から最新トレンドまで、現場経験を活かしてわかりやすく解説!

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【物流構造設計】コストを「武器」に変える ── 戦略整理・壁打ち・執筆支援のご案内 【完結】物流構造思想ワードシリーズ 【完全保存版CLO特集】 新着記事 【物流は"海外へ運ぶ"だけではない。日本企業が世界で売るための仕組みを支えるECMSジャパン】(20…

【税関手続きは2030年に完全電子化へ】――本当に問われるのは、点ではなく「面」の再接続です

政府は、2030年をめどに空港での税関手続きを完全電子化する方針を示しました。 現在もスマートフォンなどを利用した電子申告は利用できますが、今後は紙による申告を廃止して完全電子化へ移行。訪日外国人6,000万人目標に伴う入国手続きの円滑化や、急増す…

【物流は"海外へ運ぶ"だけではない。日本企業が世界で売るための仕組みを支えるECMSジャパン】

ECMSジャパンは2025年6月16日、日本貿易振興機構(JETRO)が実施する「ジェトロ越境EC支援事業パートナー」に3年連続で認定されたと発表しました。 この制度は、海外へ商品を販売したい日本企業に対し、越境ECに関する専門知識や実績を持つ企業をJETROが認定…

【食品値上げの本当の原因とは?】物流・包装資材・原材料価格から読み解く構造

帝国データバンクの調査によると、主要食品メーカー195社における2026年の飲食料品値上げは、6月1日時点で累計11,157品目となりました。 調査開始以来、5年連続で年間1万品目を超えることが確実となり、年間では1万5,000〜2万品目規模となる可能性があります…

【 近鉄エクスプレスが見ているのは「貨物」ではない】――航空物流は"需要"ではなく"産業構造"を運んでいる

近鉄エクスプレス(KWE)が成田空港を航空貨物の主要ゲートウェーと位置付け、市場環境の変化へ対応する体制強化を進めています。 2025年は、 半導体関連 電子部品 AIデータセンター向け設備 などの航空輸出が堅調に推移しました。 輸入についても、 半導体…

【ISO9000は本当に形骸化しているのか】――物流業界が見落としている「再現性」という思想

物流業界でISO9001やISO9000の話をすると、 「書類ばかり増える」 「監査のための監査になっている」 「認証を維持するための儀式だ」 そんな声をよく耳にします。 確かに現場を見ると、 監査前だけ慌てて記録を整え、 誰も読まない手順書が棚に並び、 改善…

【同一労働同一賃金改正で物流業界はどう変わるのか】――問われるのは賃上げではなく「説明できる評価制度」

2026年10月。 同一労働同一賃金に関する制度改正が施行されます。 今回の改正では、 待遇差説明権の明示義務化 ガイドラインの強化 評価制度の整備 正社員転換促進 などが盛り込まれました。 一見すると、 「非正規社員の待遇改善」 の話に見えます。 しかし…

【1000記事記念特別稿】物流問題は存在しない――私が1000記事書いて辿り着いた結論

気付けば、このブログも1000記事になりました。 物流ニュースを追い続け、 現場を見続け、 倉庫を見続け、 運送会社を見続け、 荷主を見続け、 行政を見続け、 そして読者の皆様と議論を重ね続けてきました。 1000記事。 数字だけ見れば単なる通過点です。 …

【構造考察】日経平均7万目前で見落とされる物流リスク――株価は過去最高でも、サプライチェーンはまだ安心できない

日経平均株価が史上初めて6万9000円台を記録しました。 背景にあるのは、アメリカのトランプ大統領が発表したイランとの戦闘停止合意です。 ホルムズ海峡の通航再開への期待から原油価格が下落し、市場ではリスク後退として株式が買われました。 しかし物流…

【EUが小口輸入免税を廃止】──終わるのは「安い中国通販」ではない。終わるのは“物流で在庫を代替する時代”である

最近あまり注目されていませんが、物流業界にとって非常に大きな制度変更が始まります。 EU(欧州連合)は2026年7月1日から、150ユーロ未満の小口輸入貨物に対する免税制度を廃止します。 これまで越境ECでは、 中国から直接発送 少額配送 小口多頻度 という…

【構造考察】 スクラップヤード規制強化は「環境問題」ではない ――見えない物流がようやく制度の光を浴びる日

環境省が進めるスクラップヤード規制強化が注目を集めています。 金属スクラップや雑品スクラップ、使用済み蓄電池などを保管するヤードについて、全国一律の許可制(またはそれに準ずる事前審査制度)導入に向けて法整備が進んでいます。 スクラップ保管、…

【亀田製菓は物流を改善しているのではない】――「お菓子の形」から物流を変える企業の本気

6月14日食品新聞に興味深い内容が取り上げられていました。 トラックドライバーの人手不足などに対応 亀田製菓がパレット輸送拡大やパッケージの改善を推進(食品新聞) - Yahoo!ニュース 亀田製菓は、トラックドライバー不足への対応としてパレット輸送の拡…

【構造考察】 公正取引委員会はなぜ物流に踏み込み始めたのか ――取適法運用状況から見える「荷主優位時代の終焉」

2026年6月10日、公正取引委員会は「令和7年度における取適法(取引適正化法)の運用状況及び中小事業者等の取引適正化に向けた取組」を公表しました。 資料を見ると、 勧告39件 指導8,261件 原状回復額25億5,698万円 という数字が並んでいます。 しかし、こ…

【多業種物流儀⑬】食品物流(スーパーマーケット物流)──スーパー物流センターは“保管庫”ではなく、食品の流れを設計する装置である

スーパーへ行けば当たり前のように商品が並んでいます。 牛乳がある。 野菜がある。 弁当がある。 冷凍食品がある。 しかし考えてみてください。 これらは温度も違えば、賞味期限も違う。 仕入先も違えば、輸送方法も違う。 それでも毎朝、同じ売場に並んで…

【構造考察】白トラ規制を緩和すれば物流は救われるのか?── 建設業界の要望に感じた違和感。「足りない」のはダンプか、それとも制度設計か

中東情勢の緊迫化を受け、全国建設産業団体連合会(全国建産連)が国土交通省に緊急要望を行いました。 要望内容は大きく2つです。 石油製品の安定供給対策 白トラ規制の緩和・軽減 前者については理解できます。 燃料価格の上昇は建設業にも物流業にも直撃…

【構造考察】食品はあるのに売れない時代へ──農水省57項目調査が示す物流の新リスク

中東情勢の緊迫化。 ニュースでは原油価格やガソリン価格ばかりが注目されています。 しかし実際には、影響はもっと身近な場所まで入り込んでいます。 それが、 食品包装資材です。 農林水産省は現在、農業・食品関連資材57項目について流通実態調査を進めて…

【ILO初のギグワーカー保護条約】 ──なぜこれは「配達員保護」の話ではなく、日本物流の未来を左右する出来事なのか

2026年6月12日。 国際労働機関(ILO)は、世界で初めてとなる「ギグワーカー保護条約」を採択しました。 ニュースだけ見ると、 「Uber Eatsの配達員の話でしょ?」 と思う方も多いかもしれません。 しかし私は、このニュースは物流業界にとって極めて重要な…

【日本通運が関税立替を終了へ】――物流会社はいつから「無担保融資業」になったのか

日本通運が2026年9月末までに、輸入通関時の関税・消費税などの立替払いを全国で終了し、輸入者自身が納税する「直接納税方式」へ移行すると発表しました。 一見すると地味なニュースです。 しかし物流の構造という視点で見ると、このニュースは非常に重要で…

【構造考察】 「段ボールは商品か?」 ── なぜ物流現場は"箱の傷"で揉め続けるのか

※本記事は物流ウィークリー掲載記事 「段ボールは商品か? 小さな傷で買い取り強制 立場弱い運送会社」 および同記事コメント欄の議論を引用・参考にしながら、物流構造の視点で考察したものです。 参考: https://weekly-net.co.jp/news/197108/ 最近、物流…

【食品ロスの正体は物流ロスだった】国分が始めた「余剰と不足」をつなぐ物流

2026年6月10日、食品卸大手の国分グループと、子ども支援事業を展開するネッスーが、「未利用食品の活用推進コンソーシアム」を設立したと発表しました。 一見すると、 「食品ロス削減の良い話」 に見えます。 しかし物流の視点で見ると、このニュースの本質…

【高槻市が運送会社に最大280万円支給する理由】――これは補助金ではない。「物流インフラ維持費」である

大阪府高槻市は2026年6月、市内の貨物運送事業者を対象とした独自支援策として、 「運送事業者物価高対策支援金」 の募集を開始しました。 対象は、 一般貨物自動車運送事業 特定貨物自動車運送事業 貨物軽自動車運送事業 を営む市内事業者です。 支給額は保…

【物流構造考察】ストレッチフィルム値上げが赤字転落のとどめに

――価格転嫁できないと、安全も守れない 物流業界では運賃や人件費ばかりが注目されがちです。 しかし今、現場では別のコスト上昇が静かに進行しています。 それが、 ストレッチフィルムをはじめとする包装資材の値上げです。 2026年に入り、ストレッチフィル…

【なぜ鉄道コンテナは減っているのか】――2024年問題でも進まない「モーダルシフト」の現実

NIPPON EXPRESSホールディングスは、日本通運の2026年5月の鉄道コンテナ取扱実績を公表しました。 取扱個数は前年比7.5%減。 全国的に減少傾向が目立ち、 北海道:10.3%減 東北:8.5%減 首都圏:7.6%減 関西:8.1%減 中国・四国:20.8%減 となりました…

【有機農業のボトルネックは畑ではなく物流だった】 ――坂ノ途中が挑む「接続なき産業」の再設計

※本記事は農業協同組合新聞(JAcom)の報道をもとに考察しています。 https://www.jacom.or.jp/articles/LjdzxVkXv8bkJ5zeLsCfN 有機農業の課題は、生産ではありません。 物流です。 2026年6月。 有機農産物流通を手掛ける坂ノ途中は、自治体やNPO、生産者グ…

【構造考察】イズミが九州スーパー3社を統合する本当の理由――店舗を増やしたいのではない。物流を一つにしたいのである

大型商業施設「ゆめタウン」を展開するイズミが、 ゆめマート熊本 ゆめマート北九州 サンライフ の3社を統合すると発表しました。 ニュースだけ見ると、 「グループ再編」 「経営効率化」 という話に見えます。 しかし物流視点で見ると、 本質は別の場所にあ…

【日本郵便元社員再逮捕は氷山の一角か】──物流を壊すのは人手不足ではない。「信頼コスト」が崩れた時、物流は最も高くつく

2026年6月10日。 日本郵便東京支社の元主任が、郵便収集業務の委託入札を巡る収賄容疑で再逮捕されたと報じられました。 報道によると、入札で便宜を図った見返りとして、運送会社側から約120万円相当の高級腕時計を受け取った疑いが持たれています。 物流業…

【ヤマト運輸が狙う「最後のブラックボックス」】2024年問題で膨張する軽貨物市場の正体

── e-TranSpotに隠された、物流業界の次の覇権戦略 2026年6月9日。 ヤマト運輸は貨物軽自動車運送事業者や白ナンバー事業者向けに、安全管理支援サービス 「e-TranSpot(イートランスポット)」 の提供を開始しました。 運行日報の自動作成。 アルコールチェ…

【多業種物流儀⑫】家財配送――「運ぶ」から「暮らしを完成させる」へ。物流サービス化の最前線

物流と聞くと、多くの人は『荷物を運ぶ仕事』と思い浮かべるかもしれません。 しかし物流業界には、 「届けた時点では仕事が終わらない物流」 が存在します。 その代表が家財配送です。 家具を運ぶ。 家電を運ぶ。 引越荷物を運ぶ。 一見すると単純な配送業…

【コンビニ内にあった郵便ポストもなくなっている】――ポスト減少は「郵便離れ」ではない。日本の物流重心が移動した証拠です

今日、ふと気付きました。 昔は当たり前のようにあった、 コンビニ店頭の郵便ポスト スーパー横の郵便ポスト 駅前の郵便ポスト が、気付けば消えている場所が増えています。 実際に私の生活圏でも、 「あれ?ここポスト無くなった?」 と思う場面が増えまし…

【病院の検品2時間が数分になる時代】─シップヘルスケアの先端物流倉庫が示した「物流の本当の価値」

物流という言葉を聞くと、多くの人はトラックを思い浮かべます。 しかし物流の本質は「運ぶこと」ではありません。 必要な物を、 必要な場所へ、 必要なタイミングで、 確実に届けることです。 その価値が最も問われるのが医療です。 シップヘルスケアホール…