2025-01-01から1年間の記事一覧
――数字が示すのは、物流の「今」と「未来の痛点」 2025年、当ブログで特にアクセスが多かった5本を振り返ります。 これらは単に話題性が高かっただけでなく、読者の皆様が「物流の構造的な歪み」に対して明確な“問い”を抱いた証拠でもあります。 これらの共…
――2026年1月1日から変わる“取引責任”で、物流はどう変わるのか はじめに|これは「名称変更」ではない 2026年1月1日から、下請法は「取引適正化法(取適法)」へと実質的に姿を変えます。 しかし、この変化を「法律の名前が変わっただけ」と捉え…
――書き続けた395記事から見えてきた“物流の今” 物流ブログを9月から毎日書き続け、395本。 選択と集中が必要な今、特に反響が大きかった・未来を語る5本の記事をピックアップしました。 現場の声→制度変化→DX→再編まで。物流の大海を航海するみなさんに、202…
はじめに|繁忙期ほど「慣れ」と「省略」が牙を剥く 労働新聞社の記事の中で、あまりにも重い一件がピックアップされていました。 和歌山・御坊労働基準監督署が、フォークリフト作業中の致命的労災に関連し、事業者と工場長を書類送検した事案です。 年末年…
はじめに|地方物流は、もう「気合と根性」では回らない 地方物流の現場では、 「人がいない」「若手が来ない」「このままでは事業継続が難しい」 という声が、もはや日常語になっています。 とりわけ四国のような地方圏では、 - 人口減少 - 若年層の都市流…
はじめに|空の革命は、地上の設計なしには成立しない 成田空港が大きく動き出しています。 滑走路の新増設により、航空機の年間発着能力は34万回から50万回へ。 国際貨物取扱量も、現在の約194万トンから300万トン規模へ拡大する見通しです。 その成長を見…
――「書けば終わり」の時代は終わった。2026年以降に“責任を問われる計画書”とは はじめに|中長期計画は「免罪符」ではない 2026年春、改正物流効率化法により CLO(物流統括管理者)の選任と 中長期計画の作成・提出が、形式ではなく「実務責任」として企業…
――現場と経営の信頼を瞬時に破壊する“致命的な過ち”とは はじめに|外部CLOは「劇薬」である 2026年春、改正物流効率化法によるCLO(物流統括管理者)の選任義務化が始まります。私のもとにも多くの問い合わせが届いていますが、ここで一つ、覚悟を問いたい…
――構造転換の号砲と、インフラとしての“生存戦略”決定版 はじめに|断片的なニュースの裏で動く「巨大な地殻変動」 これまで本ブログでは、2025年末に立て続けに舞い込んできた物流関連のニュースを多角的に分析してきました。 ・公取委による「優越的地位」…
はじめに|「もっと働かせたい」経営陣と、現場の深い断絶 日本経済新聞の「社長100人アンケート」にて、驚くべき数字が出ました。 高市早苗政権が検討している「労働時間規制の緩和」に対し、国内主要企業のトップの9割近くが支持を表明したのです。 ・裁量…
――受け入れ縮小の裏側と、2028年「日本物流崩壊」の最悪シナリオ はじめに|隣国・韓国が下した「13万人→8万人」の決断 2025年12月27日、韓国政府から衝撃的な方針が発表されました。 2026年の外国人労働者(E-9ビザ)受け入れ枠を、前年の13万人から8万人へ…
はじめに|「働き手は増えている」という違和感 労働市場に参加する人が、年平均で初めて7000万人を超える勢いだという。 女性や高齢者の就労が進み、人口減少局面にありながら、数字上は「働き手が増えている」。 一見すると、日本の労働問題は“解決に向か…
――思い切った一歩、だが構造転換にはまだ足りない はじめに|「物流2024年問題」の次の局面へ 2025年12月25日、政府は2026年度予算案を閣議決定しました。 その中で国土交通省・物流・自動車局関係予算として打ち出されたのが、「物流の効率化」82億7500万円…
はじめに|また「希望に満ちた発表」から始まるのか、という違和感 三菱HCキャピタルと、立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を手がけるCuebusが、資本業務提携を発表しました。 リニアモーター駆動、通路不要の高密度収納、全棚同時稼働、そ…
――2024年問題の先にある、コンビニ物流の次の標準とは はじめに|「評価されたのは、技術ではなく“設計”です」 セブン‐イレブン・ジャパンが、日本ロジスティクス協同組合とともに 2025年度 物流パートナーシップ優良事業者表彰 部門賞「物流DX・標準化表彰…
――多賀スマートIC開通が意味する、滋賀・中京物流の静かな転換点 はじめに|スマートICは「便利施設」ではない 2026年1月31日15時。 名神高速道路に、新たなスマートインターチェンジが加わります。 名神高速・多賀スマートIC(上り線)―― 一見すると、地方…
不覚ながら、物流を主役にした大長編映画『ロジスティクス』の存在を、テレビで初めて知った はじめに|物流は「題材」にならない、という思い込み 正直に書きます。 不覚でした。 物流をテーマにした、しかも大長編映画が存在することを、 私はテレビ番組を…
はじめに|1422億円・19.9%という数字の裏側 日本郵便が、ロジスティード(旧・日立物流)の持株会社に約1422億円を投じ、19.9%を取得した。 一見すると、これは「郵便事業の先細りを補うための企業間物流への投資」に見えるかもしれません。 しかし、この…
外資×物流不動産×NX・JIP・ブラックストーン ――「守られているはずの物流」と、その幻想の終わり そして、日本の物流企業はどう自衛し、どう生き残るのか はじめに|物流インフラは、いつの間にか「金融商品」になっていた 「物流は社会インフラだ」 「日本…
はじめに|それは“契約”ではなく、曖昧さという名の搾取だった 「運送業務、その他一切の付帯業務」 物流業界に身を置く人間なら、 この文言を一度も見たことがないという人の方が少ないでしょう。 そして同時に、こうも思ったはずです。 「つまり、何でもや…
――MHIからJIPへ、その“時間差”が意味するもの はじめに|一見すると「事務的延期」、だが物流視点では違う 三菱ロジスネクストが発表した 日本産業パートナーズ(JIP)によるTOB開始の延期。 表面的には、 EU・中東・アフリカでの競争法手続きが未了 → 開始…
――スピード競争の先で、いま問われているもの はじめに|「早さ」よりも「納得感」が選ばれる時代へ EC物流というと、これまでの議論は一貫してこうでした。 いかに早く届けるか いかに当日・翌日に間に合わせるか いかに再配達を減らすか しかし今回、EC物…
はじめに|これは単なる不動産売却ではない NXグループ(旧・日本通運)が下した今回の決断は、 「倉庫を売った」という一言で片づけられる話ではありません。 国内の主要物流拠点を、 世界最大級の投資会社ブラックストーンが運用するファンドへ一括売却。 …
揺らぐ規制 揺らがない現場 はじめに|また一歩、制度改正が遠のいた 厚生労働省が、2026年通常国会への提出を想定していた労働基準法改正案の見送りを固めたことが明らかになりました。 背景には、高市早苗首相による「労働時間規制の緩和検討」の指示があ…
はじめに|「天下の回りもの」という勘違いを正す 先日、日本農業新聞のサイトでパレット不正利用に関するトピックをチラッと見かけ、気になって深く調べてみました。そこで浮かび上がってきたのは、物流現場が長年悲鳴を上げ続けてきた「資産の流出」という…
はじめに|今年も来た「動かない12月」 12月下旬。 物流現場では、この言葉が合図のように飛び交い始めます。 「もう平常運行じゃない」 佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便の大手3社はすでに、 年末年始にかけて配送遅延が発生する可能性を公式に呼びかけてい…
はじめに|「郵便がなくなる国」が、ついに現れた 2025年12月30日。 デンマークでは、この日をもってほぼすべての郵便物配達が終了します。 担ってきたのは、国営郵便企業ポストノルド(PostNord)。 400年以上にわたり「手紙を運ぶ」という行為を社会インフ…
はじめに|“5社目”だが、本質はここから 国土交通省は12月23日、 トラック・物流Gメンによる集中監視月間(10~11月)の結果として、 大黒天物産(ラ・ムー運営)に対し、長時間の荷待ちをさせた疑いで勧告を行ったと発表しました。 注目すべきは、 この勧告…
はじめに|クリスマスに考える「世界最大の配送」 12月24日深夜。 世界中が眠りにつくその数時間で、 無数の「荷物」が、確実に「指定場所」へ届けられる。 トナカイの鈴の音とともに語られるこの物語は、 ファンタジーでありながら、 物流という視点で見る…
――JSA物流改革は“理想論”から“実装フェーズ”へ はじめに|物流改革は「掛け声」から「結果」を問われる時代へ 物流業界では長年、 荷待ち時間が長い トラックが足りない 共同配送は理想論 と言われ続けてきました。 そんな中、日本スーパーマーケット協会(J…