業界ニュース・DX
はじめに|なぜ今、「物流DX」が検索されているのか 「物流DX」という言葉を、ここ数年で急に目にするようになりました。 国の政策資料、業界紙、ベンダーの提案書──どこを見てもDXです。 しかし現場では、こんな声も根強く残っています。 「結局、何がDXな…
♻️ 中古パレットが「使える選択肢」になる瞬間 ――近畿で始まった小ロット流通が、物流コスト構造を変える 物流現場で“当たり前に使われている”にもかかわらず、 その多くが語られてこなかった存在――パレット。 とりわけプラスチックパレットは、 耐久性・衛…
はじめに|バフェットの「投資転換」は、物流の地殻変動を映している 2025年、伝説的投資家ウォーレン・バフェット氏は、 17年間保有してきた中国EV大手BYDへの投資を完全に終了しました。 同時に進められているのが、 伊藤忠商事、三菱商事、三井物産、住友…
東京港CONPAS常時運用拡大 ――「並ばない港」は、本当に現場を救っているのでしょうか はじめに|港の風景は変わりました。しかし、負担は消えたのでしょうか 2026年1月15日。 東京港・大井3・4号ターミナルにおいて、コンテナ搬出入予約制「CONPAS(コンパ…
はじめに|「人がいないから無理」という言葉で、思考停止していないか 飼料物流は、いま業界内でこう語られがちです。 「ドライバーがいない」 「若手が来ない」 「もう続けられない」 確かに、現実は厳しい。 港湾から内陸の農場へ、重く、扱いづらく、時…
年末なのに「動かない物流」は本当か ――数字と現場感覚のズレを疑う 年末に差しかかり、 例年であれば物流業界が最も忙しくなる時期を迎えています。 しかし最近、一部メディアでは次のような声が紹介されました。 「年末なのに物量が伸びない」 「飲料も菓…
はじめに|「共同輸送」は次のフェーズに入った 前回の記事では、 サッポログループ物流・TSネットワーク・NX日本通運による 31フィートコンテナを活用した鉄道共同輸送を取り上げました。 butsuryu-media.com そこから見えてきたのは、 共同輸送は“やるかど…
倉庫稼働率と動線の考え方【保存版】—「高稼働=優秀」という幻想を、いまこそ疑う はじめに|倉庫が“詰まっている”のに、なぜ出荷が伸びないのか 物流現場でよく聞くフレーズがあります。 「もう倉庫がパンパンで、これ以上は無理です」 一方で、経営層の会…
はじめに|一見地味だが、経営判断としては“極めて重い一手” ダイキン工業が打ち出した、 家電メーカー間でのエアコン用パレット共通化。 このニュースは、物流現場を知る人間ほど、 静かに、しかし確実にこう感じたはずです。 「これは、現場改善ではなく“…
はじめに|最新公式報告が示した“現実” 2025年10月19日に発生したアスクルのランサムウェア攻撃は、物流・サプライチェーンの構造を根底から揺さぶる出来事となりました。 物流システムの中枢であるWMS(倉庫管理システム)や受注処理が停止し、受注・出荷・…
はじめに|都市総合力ランキングとは何を測る指標なのか 世界の主要都市を対象に発表される都市総合力ランキングは、 単なる経済規模やGDP順位を競うものではありません。 このランキングは、 都市がどれだけ多面的に機能しているか 人・モノ・カネ・情報が…
はじめに|商船三井は、いま「倉庫」を取りに行っている 商船三井(MOL)と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはやはり外航海運でしょう。 しかし近年、同社の動きは明らかに変わっています。 それは、 「船を動かす会社」から「物流価値を握る会社」へ という静…
食品スーパーのセンター配送は、いつから主流になり始めたのか ――「ここ数年で急に」ではない、20年越しの構造転換 「センター配送が注目されている」と聞くと、 多くの方が “ここ数年の話” だと感じるかもしれません。 しかし結論から言えば―― 食品スーパ…
青森県東方沖地震から程なく北海道を襲った記録的な大雪により、日本の物流網が大きく揺らいでいます。 ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便といった主要事業者が、配送遅延や一部地域での荷受け停止を相次いで発表しました。 このニュースを「雪だから仕方ない…
中京物流の重心が動く ― Landport東海大府Ⅰが示す「人・拠点・防災」の再設計 野村不動産が公開した 「Landport(ランドポート)東海大府Ⅰ」。 シリーズ36棟目にして最大規模となる本施設は、 中京圏物流の地図を書き換える存在として注目されています。 し…
物流業界において、 ここ数年で急速に注目度を高めているキーワードがあります。 それが 「共同配送」 です。 2024年問題による労働時間規制、 ドライバー不足の深刻化、 燃料費・人件費の高止まり―― こうした逆風の中で、 「共同配送こそが解決策だ」 とい…
労働基準法40年ぶり大改正 ― 物流業界は「人を酷使する構造」と決別できるのか 2026年に予定されている労働基準法の大改正は、 実に約40年ぶりとも言われる大転換です。 表向きは、 働き過ぎを防ぐ 健康を守る 多様な働き方を認める という、誰も反対しづら…
日本はなぜ「世界6位」に踏みとどまれたのか ― 物流・サプライチェーンから読み解く総合国力ランキングの本質 CEOワールドマガジンは9日(現地時間)、 世界190カ国を対象にした総合国力ランキングを発表しました。 評価項目は以下の7つです。 政治的安定性…
― 物流を内側から締め付ける“時間”と“人”の二重制約 物流業界ではすでに、 2024年4月から適用された時間外労働の上限規制(いわゆる2024年問題)への対応に追われています。 そこへ今回の2026年改正、 高年齢労働者に対する労災防止対策の努力義務化が重なり…
下請け会社の作業に対価を支払わなかったとして、 公正取引委員会が物流大手「センコー」に対し、 再発防止などを求める勧告を行いました。 対象となったのは、 荷物の積み下ろし作業 指定時間を2時間以上超える長時間の「荷待ち」 にもかかわらず、 対価が…
いうまでもありませんが、道路は本来「通行のための空間」です。 物を置く場所でも、車を溜めておく場所でもありません。 道路交通法においても、 無余地場所(右側に3.5m以上の余地がない道路)での駐車は禁止されており、 原則として、正当な理由なく車両…
はじめに|造船は「物流インフラそのもの」である 2025年11月、日本政府は造船分野に対して 官民合わせて1兆円規模の大型投資 を実施すると発表しました。 金子国土交通大臣が国内最大手の今治造船を視察し、「造船業の再生ロードマップを年内に策定する」…
ネットスーパー市場は、いま間違いなく 過去最大級の好調期 にあります。しかしその裏側では、各プレーヤーの「勝ちパターン」と「撤退ライン」が鮮明になりつつあります。 とくに直近で発表された、 - 楽天グループのセンター出荷型からの撤退 - ライフのセ…
― 2024年問題後の“新しい幹線物流モデル”と産業構造の転換点 ― 2024年問題を境に、日本の幹線輸送はかつてない転換期を迎えています。 その中で、業界が長年「理想論」に留めてきた “リレー輸送” がついに、大手運送会社4社と東京海上ホールディングスによっ…
アマゾン拠点開設、広域配送、2024年問題、地政学から読み解く西日本再編の核心 岡山県は、近年の物流再編において存在感を急速に高めています。 アマゾンジャパンが岡山市内にラストワンマイル配送拠点を新設しただけでなく、他の大手3PLや倉庫事業者も相次…
概要:自動運転レベル4の実証が物流現場に本格進出します 2025年11月18日、いすゞ自動車株式会社は、自社物流ルートにおける自動運転事業の実証開始を発表しました。2026年1月より、栃木県の岩舟パーツセンターと愛知県の中部部品センター間において、自動運…
─ 高槻市に1万6764㎡の次世代低温3PL拠点、業界の“次”を読む ─ 2025年11月17日、シモハナ物流が大阪府高槻市に新設した「高槻第三営業所」が稼働を開始しました。 本稿では、この拠点が関西物流にどのような影響を及ぼすのか、設備・戦略・業界構造の視点か…
— 今、物流現場が取るべき“実務対応”と経営判断 2025年11月、帝国データバンク(TDB)が発表した調査によると、2025年10月時点で企業の51.6%が正社員不足、28.3%が非正社員不足と回答しました。正社員不足は10月として4年連続で半数超えの高水準が続いてお…
はじめに:物流危機時代における潤滑油SCMの重要性 物流業界は今、燃料高騰、ドライバー不足、そして「2024年問題」という複合的な課題に直面しています。こうした中、自動車産業や製造業の血液とも言える潤滑油(ルブリカンツ)の安定供給は、日本の産業活…
~西日本物流網の拡充と合成繊維・化学品分野の強化~ 発表日 2025年11月14日 概要 安田倉庫株式会社は、帝人グループ傘下の物流会社「帝人物流株式会社」を完全子会社化することを発表しました。帝人物流は、合成繊維や化学品の輸送に強みを持ち、西日本…