🦯視覚障がい者と物流|白杖の日に考える“共生と現場設計”
はじめに|10月15日は「国際白杖の日」
「白杖の日」は、視覚障がい者の歩行支援具である白杖の役割と重要性を広く知ってもらうために制定された国際記念日です。
物流業界においても、視覚障がい者との共生や雇用、バリアフリー設計が注目され始めています。
🧠 白杖とは?その役割と進化
1. 白杖の基本機能
- 障害物の検知と回避
- 周囲への「視覚障がい者である」ことの認知
- 安全な歩行のための空間把握
2. スマート白杖の登場
🚚 物流業界と視覚障がい者の接点
1. 雇用の可能性
- 検品・梱包・ラベル貼りなど、視覚支援ツールで対応可能な工程も
- 音声ガイド付き端末や点字ラベルの活用
- 就労継続支援事業所との連携による雇用創出
2. バリアフリー物流施設の設計
📚 実例紹介:株式会社シーエックスカーゴの障がい者雇用
企業概要
- 日本生活協同組合連合会の物流子会社
- 全国の物流センターで発注・在庫管理・輸配送を担う
雇用状況(令和4年6月時点)
| 障がい区分 | 雇用人数 |
|---|---|
| 身体障がい(視覚含む) | 23名 |
| 知的障がい | 81名 |
| 精神障がい | 48名 |
| 合計 | 152名(雇用率5.93%) |
支援体制と取り組み
成果
- 離職率の低下
- 社員満足度の向上
- ESG評価や社会的信頼の向上
📎 参考:福祉.tv|障がい者雇用の最前線事例
🔗 技術連携の可能性
1. IoT × スマート白杖
- 倉庫内にビーコン設置 → 白杖と連携してナビゲーション
- 音声ガイドで作業エリアや危険箇所を通知
2. AI × 作業支援
- AIによる音声認識・指示読み上げ
- 作業工程の自動ガイド化
✍️ まとめ|物流は“共生の場”になれる
物流は「モノを運ぶ」だけでなく、「人をつなぐ」産業です。
視覚障がい者との共生は、物流現場の設計力・技術力・人間力が試されるテーマでもあります。
白杖の日にあらためて、“見えない”を“見える”に変える物流の可能性を考えてみませんか?