年度末物流は「遅れて当たり前」の局面へ
2月後半から3月にかけて、
宅配便・路線便ともに全国的な混雑と遅延リスクが一気に高まる局面に入ります。
結論から言えば、
「通常リードタイム前提の発想は、今年も通用しません」。
本記事では、現場視点で
- どこが詰まるのか
- いつがピークか
- どんな遅延が起きやすいのか
を整理します。
なぜ2月後半から一気に混むのか
理由は毎年同じですが、今年は条件が悪い。
① 年度末需要の集中
- 官公庁・法人の年度内納品
- 企業の在庫圧縮と駆け込み出荷
- 引っ越しシーズン本格化
これが2月下旬から同時多発的に動き出す。
② ドライバー供給は増えない
- 繁忙期でも人は増えない
- 2024年問題以降、残業での吸収は不可
- 応援・スポットも取り合い
物量だけが増え、運ぶ側は据え置きという構図です。
宅配便の混み具合予測
■ 混雑ピーク
- 2月25日頃〜3月20日頃
- 特に 3月上旬〜中旬が最大波
■ 起きやすい遅延パターン
- 翌日配達 → 翌々日へ後ろ倒し
- 時間指定の形骸化
- 再配達対応の遅延・持ち戻り増加
■ 危険エリア
- 大都市圏(首都圏・関西圏・中京)
- 大学・官庁・オフィス集積地
- マンション集中エリア
「出した翌日に届く」は、期待しない方が安全です。
路線便(BtoB)の混み具合予測
■ 実は宅配より深刻
路線便は表に出にくいですが、
年度末は明確に詰まります。
■ 想定される現象
- 積み残し発生
- 翌営業日送り
- ターミナル滞留による連鎖遅延
- 着店指定時間の崩壊
特に、 - 金曜発送 - 月曜着指定 は、ほぼ高確率でズレます。
今年の特徴|「遅延は局地的ではない」
今年の厄介な点はここです。
- 一部地域ではなく全国同時多発
- ハブ(ターミナル)が詰まると全体に波及
- 一度遅れると回復しにくい
つまり、
「今日は大丈夫だった」=明日も大丈夫、ではない。
荷主・現場が今すぐ取るべき対策
① 出荷を前倒しできるものは前倒し
- 納期ギリギリ出荷は避ける
- 特に3月納品案件は2月中出荷が安全
② 時間指定を減らす
- 指定があるだけで積載順位が下がる
- 「午前中必着」は現場を詰まらせる
③ クレーム前提の説明を先に
- 遅延は「想定内」と事前共有
- 後出し説明が一番揉める
まとめ|3月物流は「遅れて正常」
2月後半〜3月の物流は、
速さよりも「確実に届く設計」が求められる季節です。
- 遅延は異常ではない
- 現場はすでに限界運転
- 無理な要求ほど、全体を壊す
3月の物流は、早く出した人が勝つ。
この一言に尽きます。
今年も「年度末」は、
現場の悲鳴がいたるところから聞こえてきそうです、確実に詰まります。