ここまでのCLO特集では、
物流を
「運送」ではなく
責任構造
として読み解いてきました。
しかし読者の中には、こう思った方もいるはずです。
理屈はわかった。
では、現場では何を変えればいいのか。
ここからは、少しだけ実務の話をします。
物流の問題は「人」ではなく「構造」にある
物流現場では、問題が起きるとよくこう言われます。
- 現場の意識が低い
- ドライバーが足りない
- 作業が遅い
ですが、これは多くの場合、本質ではありません。
本当の問題は次のどこかにあります。
責任が曖昧
↓
誰も決めない
↓
現場が抱える
つまり
構造の問題
です。
これは物流業界で何十年も繰り返されてきた現象です。
まず見るべきは「待機時間」
実務で最初に見るべき指標はシンプルです。
待機時間
です。
例えば
トラック到着
↓
受付
↓
荷降ろし待ち
この時間が長い会社は、ほぼ例外なく
責任が空白になっている
場所があります。
誰が呼ぶのか
誰が指示するのか
誰が順番を決めるのか
これが曖昧なまま現場に丸投げされているのです。
物流改善の第一歩は「責任を固定すること」
物流改善というと、多くの企業が
- DX
- AI
- 自動化
といった言葉を口にします。
もちろん重要です。
しかし、本当に最初にやるべきことはもっとシンプルです。
責任を固定する
ことです。
誰が決めるのか
誰が指示するのか
誰が遅延を引き受けるのか
これを明確にするだけで、現場の混乱の半分は消えます。
物流とは「時間を設計する仕事」
この特集で繰り返し書いてきましたが、
物流とは
荷物を動かす仕事
ではありません。
本質は
時間を設計する仕事
です。
荷物が動く
↓
人が動く
↓
時間が動く
この順番ではありません。
実際は
時間を設計する
↓
作業が決まる
↓
物流が成立する
という順番です。
構造を見える化できる企業が勝つ
物流業界は今、大きな転換点にいます。
2024年問題
人手不足
EC拡大
どれも本質は同じです。
物流構造が限界に来ている
ということです。
これから強い企業は、
作業を増やす会社ではありません。
構造を理解し
責任を整理し
時間を設計できる会社です。
CLO特集の主軸は前回で一旦完結です。
ただし物流という分野は、
構造を理解した瞬間から、見える景色が変わる世界でもあります。
このあと少しだけ、
現場で実際に起きている「構造の歪み」を
実例ベースで解説する実務編を続けていきます。