日本郵便が新しい住所識別システム
「デジタルアドレス」
の企業向け発行を開始しました。
これは
ABC-1234
のような
7桁の英数字
で
・住所
・氏名
・配送先情報
を識別する仕組みです。
一見すると
「郵便番号の進化版」
のようにも見えます。
しかし本質は違います。
これは
物流のデジタルインフラ
を作る試みです。
なぜ住所は物流のボトルネックなのか
実は物流の世界では
住所
が大きな課題になっています。
日本の住所は
・表記ゆれ
・マンション名省略
・部屋番号漏れ
・旧住所
など
人間には分かるが機械には難しい
という問題があります。
例えば
東京都千代田区丸の内1-1-1
でも
丸の内1丁目1番1号 丸の内1-1-1 丸の内一丁目1番地1
など
複数の表記があります。
これが
・仕分け
・配送ルート
・データ管理
の障害になります。
つまり住所は
物流のアナログ部分
なのです。
デジタルアドレスの本当の意味
今回の仕組みは
住所そのものではなく
住所に紐づくID
を作るものです。
構造はこうです。
デジタルアドレス ↓ 住所データベース ↓ 配送先情報
つまり
住所を書く代わりに
IDを指定する
仕組みです。
これにより
物流システムは
完全にデジタル化
できます。
物流で起きる3つの変化
デジタルアドレスが普及すると
物流は大きく変わります。
① 仕分けの自動化
現在の宅配物流では
住所データをもとに
仕分け作業
が行われます。
しかし住所は
・文字情報
・人間向け表記
のため
処理が複雑です。
デジタルアドレスなら
アドレスID ↓ 配送センターコード ↓ 配送ルート
と
即座に自動振り分け
できます。
これは
物流DXの大きな基盤になります。
② 共同配送がしやすくなる
物流業界では今
共同配送
が重要テーマです。
しかし実際には
・配送システムの違い
・住所データの互換性
が壁になります。
デジタルアドレスが普及すると
事業者A 事業者B 事業者C
すべて
同じ配送ID
で管理できます。
つまり
企業間物流の
共通言語
になる可能性があります。
③ 引っ越ししても住所が変わらない
従来の住所は
引っ越すと
完全に変更
になります。
しかしデジタルアドレスは
ID ↓ 住所データ更新
という構造です。
つまり
IDは一生同じ
になります。
これは
・EC配送
・サブスク配送
・定期便
などで
非常に大きな意味を持ちます。
活用が期待される具体例
実際の物流では
次のような活用が考えられます。
EC配送
ECでは
住所入力ミス
が大きな問題です。
デジタルアドレスなら
ID入力 ↓ 自動住所入力
になるため
誤配送を減らせます。
置き配・宅配ボックス
宅配ボックスや置き配では
正確な配送ポイント
が重要です。
デジタルアドレスは
GPS情報と紐づけることで
玄関 宅配ボックス 指定場所
など
ピンポイント配送
も可能になります。
災害時物流
災害時には
住所データが混乱します。
しかし
デジタルアドレスがあれば
ID ↓ 避難所 ↓ 配送先更新
など
柔軟な配送が可能になります。
課題もある
もちろん課題もあります。
特に大きいのは
普及
です。
デジタルアドレスは
利用者が増えなければ
意味がありません。
・EC企業
・物流企業
・行政
・住民
が
共通インフラ
として使う必要があります。
結論|住所は物流インフラになる
デジタルアドレスは
単なる郵便番号の進化ではありません。
それは
住所というインフラの再設計
です。
物流は今
・人手不足
・再配達問題
・配送効率
という課題を抱えています。
その解決には
AIやロボット以上に
データ基盤
が重要になります。
デジタルアドレスは
その基盤となる
次世代物流インフラ
になる可能性を持っているのです。